ミステリー好き大学教員の気ままなレビュー

とある私立大学のボンクラ大学教員がミステリーのレビューをメインに気ままに思ったことを書きなぐるブログです。

【読書レビュー】森博嗣/四季-夏-

 

四季 夏 (講談社文庫)

四季 夏 (講談社文庫)

 

 読めば読むほど森博嗣とは肌が合わないことを実感

ミステリィの金字塔 作家 森博嗣の8年間のすべてがここにある。
天才科学者、真賀田四季の謎が解かれる!?
幼くして世界を把握していた四季は、14歳で事件を起こし、29歳で失跡する。
天才の孤独はいやされるときがくるのか?
犀川創平は四季に近づくことができるのか。 

 

amazonの内容紹介ページにあるように、どうやら本作は森博嗣ミステリーの最高傑作とも呼び声の高い作品のようだ。

 

しかしながら、正直にいえば「退屈」の一言である。ミステリーを期待して読み進めると、何も起こらずがっかりする。

 

ミステリー的な楽しみ方よりも主人公真賀田四季の内面に焦点を当てている小説なのだろう。しかしながら、その肝心の主人公は「完璧な天才」として描かれているため、こちらは納得もできないし、本作において起こる二つの事件から何か特別な影響を受けているとも感じられない。

 

なぜわざわざその2つの事件について書いているのかがよく分からず、爽快感も何もない作品だった。これまでにも森博嗣作品はレビューしてきたが読めば読むほど合わないという印象が強まってくる。

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