映画『フィラデルフィア』は、エイズへの偏見・差別を扱ったトムハンクスの名演技が光る涙なしには観ることのできない社会派映画だ。
フィラデルフィアの名門法律事務所で働くベケット(トム・ハンクス)は、パートナー*1たちからその手腕を高く評価されており、若くしてシニアアソシエイトに昇進したり、事務所にとって重要な案件を任せられるほどだった。
しかし、シニアアソシエイトに昇進して間もなく、ベケットが書き上げたはずの重要な訴訟状がなぜか消えてしまい、その責任を負わされる形で突如解雇を通知される。
なぜ、重要な書類がなくなってしまったのか…
実は、ベケットはHIVに感染しており、それに気づいたローファームがHIVのような病気にかかるような奴とは共に働きたくない、とミスをでっちあげていたのだ。
これに気づいたベケットは、かつて自分を雇っていた法律事務所への不当解雇を訴えるべく、自身の弁護をジョー・ミラー弁護士(デンゼル・ワシントン)に頼みに行く。
果たして、優秀な弁護士を抱える名門法律事務所に勝つことができるのか、またHIVや同性愛への不当な差別に打ち勝つことができるのか。
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